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REALTOKYOピックアップイベント:映画

ウディ・アレンの夢と犯罪

恵比寿ガーデンシネマ 2010年3月20日 ~ 終了日未定

“カサンドラ・ドリーム”という名の美しいヨットを手に入れたロンドン南部に住む兄弟、イアンとテリー。労働階級出身の素朴な青年たちはそれぞれささやかな夢を抱いていた。ところが弟がギャンブルで借金を背負いこみ窮地に。兄弟は頼みの綱の“金持ち”の伯父ハワードの恐ろしい依頼を引き受けてしまう。いよいよ運を掴みかけ、バラ色の人生が開けると思った矢先、奈落の底へ堕ちるのか…。悲劇をミステリアスかつユーモラスに描くアレン独特のリズム、さらに兄弟演じるユアン・マクレガーとコリン・ファレルの豪華共演をたっぷり堪能! めくるめく展開にのめり込んでいく。

Posted by 福嶋真砂代 Date : March 20, 2010

息もできない

シネマライズ 2010年3月20日 ~ 終了日未定

よろず問題処理を稼業としているチンピラのサンフンは、誰彼かまわず暴力をふるう怖いもの知らず。ある日、路上で吐いたツバが勝ち気な女子高生ヨニにかかり、殴り合いに。その後たびたび会うようになった2人は互いに安らぎを見出し、なにかが変わり始めたが……。韓国インディー映画の名脇役として活躍してきたヤン・イクチュンが長編監督デビュー。自身がずっと抱えてきた家族との確執がモチーフで、主演も務めた入魂の作品。東京フィルメックス初のグランプリ&観客賞ダブル受賞ほか、世界各国で25以上の賞を獲得という快挙を成し遂げた。奇才のデビューを見届けて。

Posted by まる Date : March 15, 2010

NINE

丸の内ピカデリー 2010年3月19日 ~ 終了日未定  他

1964年のローマ。クランクイン目前なのに脚本は真っ白なまま。スランプ中の映画監督グイドは、現実逃避するかのように美しい女たちと幻想の世界へ陥っていく……。フェリーニ監督『8 1/2』がベースのブロードウェイミュージカル作品、初の映画化。ダニエル・デイ=ルイスを筆頭に、オスカー俳優がずらりの豪華キャスティングが最大の魅力。彼らが歌い踊る、ゴージャスでダイナミックなステージに圧倒され、ついつい映画だということを忘れてブラボー! と立ち上がって拍手したくなる。映画愛あふれるフェリーニへのオマージュ。映画好き、ミュージカル好きともに必見です。

Posted by まる Date : March 15, 2010

フランス映画祭2010

TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 2010年3月18日 ~ 2010年3月22日

いま最もホットなフランス映画のラインナップを一挙に上映する豪華な5日間。団長をつとめるジェーン・バーキンがはじけるテンポ抜群のロードムービー『テルマ、ルイーズとシャンタル』をはじめ、他14作品も粒ぞろい。本年度セザール賞9冠に輝いた『アンプロフェット』のアラブ青年役タハール・ラヒムの存在感に惹きこまれたかと思うと、ギャスパー・ノエ監督がTOKYOの息づかいを撮った問題作『エンター・ザ・ボイド』のレイヴ感覚にトリップし、さらに80年代パリの音楽シーンを描く『バス・バラディアム』も切なくなる…。今年はいつもにまして濃厚なセレクトに。

Posted by 福嶋真砂代 Date : March 15, 2010

抵抗 死刑囚の手記より

岩波ホール 2010年3月20日 ~ 2010年4月16日

1943年、ドイツ占領下のリヨン。スパイ容疑で捕まり、脱走不可能で知られるモンリュック監獄へ放り込まれたフォンテーヌ中尉。脱獄を決意した彼は、こっそり手に入れたスプーンを研ぎ、扉を削り続ける……。ある手記を元に脚本を書き、メガホンを取ったのは、自身もドイツ軍捕虜経験を持つロベール・ブレッソン監督。「この物語は真実だ」と冒頭に手書きキャプションが入り、実際にモンリュック監獄でロケが行われた。絶望的だった中尉が脱獄に一縷の望みを託し、ひたすら綿密な準備を進めていく。カメラはそんな緊迫した状況を活写し、シンプルだけど力強く、抵抗する人間の姿を映し出す。

Posted by まる Date : March 11, 2010

桃まつり presents うそ

ユーロスペース 2010年3月13日 ~ 2010年3月26日

女性映画監督による製作・上映集団「桃まつり」の3回目となる上映イベント。今回は「うそ」をテーマに、11篇の短編作品が3回に分けて連続上映される。夫婦、恋人間の切ないうそ、シリアスなうそ、笑えるうそ、虚実ないまぜのうそ……。気に入った作品をいくつか紹介しようと思ったけれど、どれもこれもクオリティが高く、選ぶのが難しい。日本映画界を担うことになる監督たちの初期作品ということで、11本ぜんぶ観ておけば安心。11人の監督たちが、うそ偽りなく本音で綴っているリレー形式のブログもチェックして。

Posted by まる Date : February 27, 2010

モリエール 恋こそ喜劇

ル・シネマ 2010年3月6日 ~ 終了日未定

1644年のパリ。駆け出しの劇作家で役者でもある22歳の若きモリエールは、主宰する貧乏劇団の借金を返済するため、金持ち商人ジュルダンの屋敷で演劇の家庭教師として働き始める……。コメディ・フランセーズの礎となった喜劇王。その空白の数ヶ月間を、後の作品から想像してみたフィクション。芝居で若い貴婦人の気を引こうと躍起になるジュルダン、不倫の恋に溺れるモリエールとマダム、金目当ての政略結婚を目論む貧乏貴族ドラント伯爵。コントのようにベタに笑えるシーンも多々あり、それぞれの思惑が交錯する人情喜劇の中に人生のエッセンスが散りばめられている。

Posted by まる Date : February 25, 2010

人の砂漠

新宿バルト9 2010年2月27日 ~ 終了日未定

くず鉄の仕切場を営む男、詐欺師の老女、ゴミ屋敷で孤独死した老女、教会で暮らす元売春婦たち……。1977年に発行された沢木耕太郎の同名のルポルタージュ集から4篇を選び、東京芸大映像研究科の学生たちが映画化。すべて実在した人物で、30年余を経て映画化が許可されたというが、古くささをまったく感じさせない。現存する舞台を訪ねたり、人物を取材したりしながら、丁寧にシナリオを練った結果だろう。石橋蓮司、夏木マリ、室井滋、小池栄子といった達者な役者陣が、生きることの悲哀を、時にシリアスに時にコミカルに、そして壮絶に演じている。

Posted by まる Date : February 21, 2010

渇き

ヒューマントラストシネマ有楽町 2010年2月27日 ~ 終了日未定  他

病院勤務のサンヒョンは人望の厚い神父。もっと役に立ちたいとアフリカに赴き、人体実験に志願した彼は、あやうく死にかけたものの輸血で奇跡的に生還。帰国し人々に崇拝されるが、怪しい血液によって吸血鬼と化していたのだった……。血液を水筒につめて持ち歩いて飲んだたり、家々の屋上をジャンプし軒先にぶら下がったり(ちなみに原題は『コウモリ』)コメディタッチのシーンが多いが、パク・チャヌク監督らしい目に突き刺さる痛い映像も。ソン・ガンホ体当たりのラブシーンも見どころ。モチーフの『テレーズ・ラカン』を予習しておくと、さらに楽しめるかも。

Posted by まる Date : February 21, 2010

パレード

シネクイント 2010年2月20日 ~ 終了日未定  他

男女4人がルームシェアするマンションに1人の青年が加わる。同時期に近所で頻発する連続暴行事件…ミステリー調に進む物語は、役者たちの演技力で観客を引き込む。フルネームさえ知らない友だちをプリクラ帳に貼りまくった彼らの世代にとって、表層的な付き合いこそ人間関係の大前提である。知人のブログに儀礼的な感想を書き込むのは「読んでいることを伝えるため」、おざなりの笑い声は「敵意の無さを示すため」。そんな関係性を空虚だ闇だと呈示するさまは何を今更の感あり。原作は7年前の小説と知り納得するも、映画人が今提示すべきはその先であるはずだ。

Posted by 宮永正隆 Date : February 14, 2010

午前十時の映画祭

TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 2010年2月6日 ~ 2011年1月21日  他

一般公募による映画ファンの投票を元に選ばれた、1950~70年代を中心とする名作50本を、1年間にわたり全国25劇場で週替わり上映。『雨に唄えば』『エデンの東』『お熱いのがお好き』『男と女』『カサブランカ』『2001年宇宙の旅』『ニュー・シネマ・パラダイス』などなど、おなじみのタイトルがずらりと並ぶ。すべてニュープリントで、大人1000円という安さ。かつて心を動かされた1本に再会するもよし、見逃していた1本をこの機会に押さえるもよし。巣ごもりブームの昨今だけど、やっぱり映画はDVDじゃなくて劇場で体験したい!

Posted by まる Date : February 5, 2010

抱擁のかけら

新宿ピカデリー 2010年2月6日 ~ 終了日未定  他

マドリッドで脚本家として暮らすハリー。かつて映画監督として活躍していた彼は、14年前に視力とともに大切なものを喪失して以来、名前を変え別の人生を歩んでいる……。ペドロ・アルモドバルの新作は、失われた愛の記憶を辿る男の物語。過去と現在を往来しながら、事件の真相が少しずつあらわになっていく。アルモドバルのミューズ、ペネロペ・クルスが劇中劇で女優デビューする運命の女を演じる。いつ見てもコケティッシュで愛らしいけれど、本作でも魅力炸裂! 気になるシーンが多いので、それを確認するために2度見るとさらにおもしろいかも。

Posted by まる Date : January 30, 2010

フローズン・リバー

ライズエックス 2010年3月13日 ~ 終了日未定

カナダ国境に近い、先住民保留地を擁する小さな町。つましい生活をしながら一家を支えるレイは、失踪した夫を探す途上でモホーク族のライラに出会い、2人は不法移民を密入国させる裏稼業にはまっていく……。サンダンスを制したコートニー・ハント初監督作品。凍り付いたセントローレンス川の上を車でひた走る女たちが、犯罪と知りつつ手を染めたのは、母親としての切なる想いが募ったから。先住民と白人の間には不信感が横たわり、厳然とした差別があるのだが、どちらかが警察に引き渡される決断のシーンで、それを乗り越えていく2人の姿に心を動かされる。

Posted by まる Date : January 19, 2010