シネマ歌舞伎:天守物語

天上から下界の人間たちの愚かな営みを眺めては楽しんでいる白鷺城(姫路城)の姫が、人間界から迷い込んだ美しい鷹匠の若者、図書之助(市川海老蔵)と禁断の恋におちていく。思えば筆者が小学生の頃、坂東玉三郎を初めてこの目で観た演目、なんとも妖艶な光にくるまれ、舞台で優雅に浮かんでいるようにも見えたその姿はまさに"異界の人"だった。神秘と幻想の泉鏡花の世界を「具体的でありながら抽象的、男気を女に換えて表現している」と玉様直々の解説もあり、亀姫(中村勘太郎)とコミカルに戯れる玉様も堪能できて2度も3度も美味しい。ため息をつきながら飽きることなく見続けていたい。
January 22, 2012泉鏡花の戯曲の中でも屈指の名作とされるこの作品は、白鷺城(姫路城)の最上階に異形の者たちが住むという伝説に由来します。鏡花はこの伝説にその他の怪異譚を巧みに織り交ぜて、美しい異界の人と、この世の人間との恋物語を描きました。
【あらすじ】
白鷺城の最上階にある異界の主こと天守夫人の富姫が、侍女たちと語り合っているところへ、富姫を姉と慕う亀姫が現れ、宴を始めます。その夜、鷹匠の姫川図書之助(ずしょのすけ)は、藩主播磨守の鷹を逃した罪で切腹するところ、鷹を追って天守閣最上階に向かえば命を救うと言われ、天守の様子を窺いにやってきます。
しかし富姫に二度と来るなと戒められて立ち去りますが、手燭の灯りを消してしまい、再び最上階へと戻り火を乞います。すると富姫は最上階に来た証として、藩主秘蔵の兜を図書之助に与えますが、この兜から図書之助は賊と疑われ、追われるままに三度最上階へ戻ってきます。
いつしか図書之助に心奪われた富姫は、喜んで彼を匿いますが、異界の人々の象徴である獅子頭の目を追手に傷つけられ、二人は光を失ってしまいますが…。
天守夫人富姫:坂東玉三郎
姫川図書之助:市川海老蔵
亀姫:中村勘太郎
ほか
[上演月]2009年(平成21年)7月
[上演劇場]歌舞伎座
[シネマ歌舞伎公開日]2012年1月21日
[上映時間]117分
〈美しき泉鏡花パビリオン〉
坂東玉三郎がその想いを語る特別映像と共に上映します。
1月21日より東劇ほかにて、全国ロードショー
東劇日程終了
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| エリア | 銀座・新橋・京橋 |
| 住所 | 東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル3F |
| アクセス | 地下鉄「東銀座駅」6番出口を出て正面、「万年橋」を渡って右手。 |
| 電話番号 | 03-3541-2711 |
| 会場ホームページ | http://www.shochiku-eigakan.com/ |
| 日程 | 2012年1月21日~2012年2月17日 |
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