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ハント・ザ・ワールド

ハーバード大学 感覚民族誌学ラボ 傑作選

RT Picks

魚眼を体感するようなユニークで豪快な撮影法のドキュメンタリー『リヴァイアサン』のインパクトは忘れ難いが、早くもその再上映+日本初公開作3本(おびただしい数の羊の群れに圧倒される『モンタナ 最後のカウボーイ』、犯罪やドラッグが蔓延るワイルドな環境で撮り続けた『ニューヨーク ジャンクヤード』、ヒマラヤを望む絶景とロープウェイ内部の密室感のコントラストが凄い『マナカマナ 雲上の巡礼』)がやってくる。監督のヴェレナ&ルーシァンはじめ、ハーバード大学の実験的なラボに在籍する勇敢な人類学者たちの、アカデミズムも映画も超越する前人未到な領域への挑戦。ドキュメンタリーのパラダイムシフトと言えるのかも…。

By 福嶋真砂代 June 11, 2015

イベント概要
(C)Ilisa Barbash and Lucien Castaing-Taylor

あたらしい世界と出会う。世界をあたらしくまなざす。そんな旅の水先人は世界最高峰の人類学者たち。ハーバード大学感覚民族誌学ラボ(Sensory Ethnography Lab)は、そのフィールドワークからこれまでにない独創的な映画をつぎつぎと生みだしています。

それぞれの土地とそこに暮らす人々の歴史や物語をゆたかに織りこんだ彼らの作品は、名だたる国際映画祭で驚きと興奮をもって迎えられ、ニューヨークのMoMAやパリのポンピドゥー・センターでも上映されています。

ニューヨークの裏通りから北大西洋の大海原、険しい尾根をこえて雲の上の聖地へ――未だ知られざる珠玉の作品群が、わたしたちの暮らしや人生を豊かにするちょっとキケンな世界旅行へと誘います。

【上映作品】

『モンタナ 最後のカウボーイ』
監督:イリーサ・バーバッシュ、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー
2009年/米/101分/35㎜・デジタル/原題:Sweetgrass
2009年ベルリン国際映画祭 正式招待
2009年ニューヨーク映画祭 正式招待

おびただしい羊の群れをひきつれたカウボーイたちが、放牧のためモンタナ州ベアトゥース山脈を縦走する。広大な緑の渓谷、雪に覆われた大地、忍びよるグリズリー。危険にみちた250キロの冒険。アメリカン・カウボーイの歴史の終焉にたちあった非感傷的なエレジー。製作者の強い希望で字幕を映画作家の想田和弘が監修した。

『ニューヨーク ジャンクヤード』
監督:ヴェレナ・パラヴェル、J.P.シニァデツキ
2010年/米、仏/80分/デジタル/原題:Foreign Parts
2010年ロカルノ国際映画祭 最優秀初長編審査員特別賞
2010年ニューヨーク映画祭 正式招待
NYメッツの新球場「シティ・フィールド」のまわりには、自動車部品のジャンクヤードがひろがっている。移民たちの陽気な歌声とバーベキューの煙。グレーな仕事で稼ぐカップル、友人たちに毎日小銭をせがんで生活する老女。再開発のため、やがて消えゆく街でたくましく生きる愛すべき人々に、豊かな暮らしのヒントを貰う。

再上映
『リヴァイアサン』
監督:ヴェレナ・パラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー
2012年/米、仏、英/87分/デジタル/原題:Leviathan
2012年ロカルノ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞
2013年ベルリン国際映画祭 正式招待
ニューベッドフォード――かつて世界の捕鯨の中心であり、メルヴィルの『白鯨』をインスパイアした港町を出航するトロール船アテーナ号。危険で過酷な漁は数週間にわたり、船は漆黒の海をゆく。観るもののド肝を抜く、圧倒的な映像と音響が描くのは、わたしたち人類の野蛮さそのもの。それはあまりにも美しい黙示録の体験である。

『マナカマナ 雲上の巡礼』
監督:ステファニー・スプレイ、パチョ・ヴェレズ
2013年/ネパール、米/118分/デジタル/原題:MANAKAMANA
2013年ロカルノ国際映画祭 現代の映画人部門 金豹賞
2013年ロカルノ国際映画祭 最優秀初長編作品特別賞
ネパールのジャングルの奥深く、ヒマラヤを望むヒンドゥー教の聖地マナカマナ寺院は雲上にたたずむ。巡礼者たちは、かつて3時間かけた山道を今は片道10分のロープウェイで登る。映画はその道のりをワンカットで切り取っていく。浮遊するカプセルのなかの人間模様と窓外にひろがる大自然とが奏でる壮麗なシンフォニー。

2015年6月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか、全国順次ロードショー

[ 映画 ドラマ 渋谷 ]
シアター・イメージフォーラム
日程終了
エリア 渋谷
住所 東京都渋谷区渋谷2-10-2 
アクセス 「渋谷駅」東口から宮益坂を上り、青山通りへ。50m程先の横断歩道を渡り、薬局とコーヒー店の間を入りすぐ。
電話番号 03-5766-0114
会場ホームページ http://www.imageforum.co.jp/theatre/
日程 2015年6月13日~終了日未定

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