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リリーのすべて

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1920年代のデンマーク。男性として生まれた画家アイナー・ヴェイナーが自分の内に潜む「女性=リリー」に気づき、葛藤しながら、未知の領域を進む。一方、同じく画家の妻ゲルダは、夫の変化に戸惑いつつもすべてを受け入れ…。世界初の性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話に基づく物語。トム・フーパー監督は『レ・ミゼラブル』でエディ・レッドメインに声をかけ、比類なき愛の物語を描き上げた。「女性に融合していくようなスリル」と”リリー”を捉えたエディの全身全霊の演技に打ち震える。オスカー受賞のアリシア・ヴィキャンデル始め、ベン・ウィショー、マティアス・スーナールツ、犬!、音楽、衣装、美術、どれも見応え十分。

By 福嶋真砂代 March 16, 2016

イベント概要
(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

『英国王のスピーチ』でアカデミー賞4部門を受賞し、『レ・ミゼラブル』で世界中の観客を涙させた巨匠トム・フーパー。そして、車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士を演じた『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、若手演技派スターのトップに躍り出たエディ・レッドメイン。今、最も映画ファンの注目と期待を集めるふたりが『レ・ミゼラブル』に続いてタッグを組み、またひとつ映画史に残る傑作を誕生させた。アカデミー賞最有力の呼び声が高い本作は、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻が織りなす魂の触れ合いのドラマを、心揺さぶる演技と演出で綴りあげた感動の大作だ。

舞台はデンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私ともに充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになる。移住先のパリで問題解決の道を模索するふたり。やがて彼らの前にひとりの婦人科医が現れる。

トランスジェンダーという言葉や概念がまだ確立していなかったであろう、今から80年以上も前に、それまでの自分との決別を決意し、誰も受けたことのない未知の手術に命がけで挑んだリリー・エルベ。その驚くべき実話を題材にした本作は、自分が自分らしくあるために大きな壁に立ち向かっていった人間の勇気を称える深淵な人間ドラマだ。同時に、アイナーがどう変わろうとも寄り添い支え続けた妻ゲルダの、とてつもなく大きな愛についてのラブストーリーでもある。最愛の夫が女性として生きたいと願うようになった時、妻はすべてを受け入れ、愛する人の夢をかなえるために奔走する。アイナーの中でリリーの比重が増すにつれ、ふたりの関係はごく普通の夫婦から、親友のような、姉妹のような、母と子のような、さらにはもはやどんな関係とも括れないような強い絆で結ばれたものへと昇華していく。しかしその中にあっても、お互いを思いやり、一番の理解者として認め合う気持ちは最後まで揺るがなかった。性別さえも無関係になるほどの強靭な愛。魂と魂で共鳴しあうふたりの姿には、誰もが共感し、深い感銘を受けずにはいられないだろう。

アイナーの心の中で生まれ、やがてひとりの女性としての人生を獲得していくリリー・エルベを演じるのは、エディ・レッドメイン。アカデミー賞主演男優賞に輝いた『博士と彼女のセオリー』以上の難役に挑んだ彼は、アイナーとリリー双方の葛藤と成長を圧倒的な演技力で演じきり、2年連続のオスカー受賞を予感させる。

そんなエディに負けない存在感を発揮しているのが、ゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデルだ。『コードネーム U.N.C.L.E.』と本作に続き、『ボーン』シリーズ新作のヒロインにも抜擢された彼女は、ルイ・ヴィトンの今季秋冬キャンペーンの顔としても活躍する旬の女優だ。ここでは、リリーと共にゲルダが味わう悲しみと、それを乗り越えていく愛の強さを鮮やかに表現。その演技には、エディと並びオスカー候補確実の声が上がっている。

その他のキャストにも個性的な演技派が揃った。リリーを見初めるヘンリクには、『007』シリーズのベン・ウィショー。夫妻の友人でバレエダンサーのウラには、『マジック・マイク XXL』のアンバー・ハード。アイナーの幼なじみでゲルダの相談役となる画商のハンスは、『君と歩く世界』のマティアス・スーナールツが演じている。

実話を元に書かれたデイヴィッド・エバーショフの小説をベースに愛と勇気の物語を紡いだ脚本家は、『ラフマニノフ ある愛の調べ』のルシンダ・コクソン。その脚本を読んで「三度泣いた」と語るフーパー監督は、リリーの出現によって自分を取り戻したアイナーと、夫を失うゲルダの切ない思いを拾い上げながら、ふたりが育んだ無条件の愛の崇高さを観る者の胸に刻み付ける。

誰にも理解されなくとも、お互いの味方であり続けたふたり。人を愛するとはどういうことなのかを斬新な角度から描き上げた本作は、今世紀を代表する鮮烈な愛の名作として永く語り継がれるものになるだろう。

監督: トム・フーパー
キャスト: エディ・レッドメイン、アリシア・ビカンダー、ベン・ウィショーほか

上映時間: 120分
配給: 東宝東和

2016年3月18日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほかにて全国ロードショー

[ 映画 ドラマ 新宿 ]
TOHOシネマズ 新宿
日程終了
エリア 新宿
住所 新宿区歌舞伎町1-19-1 新宿東宝ビル3階 [ 地図を表示
アクセス 新宿駅東口から徒歩5分
電話番号 050-6868-5063
会場ホームページ http://www.tohotheater.jp/
日程 2016年3月18日~終了日未定

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